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証券会社とFX
(外貨為替証拠金取引)

FX(外貨為替証拠金取引)とは、日本円や米ドルなど、通貨ごとに定められた証拠金を証券会社などに預託し、通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品のことです。少額から取引をはじめることができ、為替相場のタイミングをつかむことで投資金額に比べて大きな額を得ることが可能。一方で予測が外れた場合は、証拠金以上の損失が生じる場合があるため、まさにハイリスク・ハイターンの取引と言えます。なお、FX取引は証券会社など金融商品取引法の登録を受けた業者でなければ行うことができません。こちらではFXの仕組みをはじめ、メリットやリスク、証券会社の選び方について分かりやすく説明。その他にも世界の通貨などFX取引をはじめる前に知っておくと便利な基礎知識をご紹介します。

FX(外国為替証拠金取引)とは何か

個人投資家の間で人気が高まっているFX(外国為替証拠金取引)。世界的な金融と経済の混乱において、FXは円高でも円安でも利益を得ることができるという最大の強みがあります。また、外国為替相場は24時間取引可能で、いつでも無理なく取引ができるといった点も魅力のひとつです。そんなFXの基本をここでは紹介します。

FX(外国為替証拠金取引)とは

FX(外国為替証拠金取引)とは

FXとは、「外国為替証拠金取引」のことです。外国為替を英語で「Foreign eXchange」というので、FとXを取って、「FX」と呼ばれるようになりました。FXは、取引業者に一定の証拠金(保証金)を預けて外貨を売買し、そこに生じる為替差損益を得るという金融商品です。「為替差益」とは、為替レートの変動によって得られる利益のことをいい、円高で外貨を買って円安で売ることで得られます。逆のことが行なわれると為替差損を被ります。

外国為替とは

外国為替とは

外国為替とは、異なる2国間の通貨を交換することをいいます。海外旅行の際に、日本円を現地の通貨に両替するのも、一種の外国為替です。その交換比率を為替レートと呼びます。

外国為替市場の仕組み

外国為替市場の仕組み

外国為替取引を行なう場所を外国為替市場といいます。これは、電話やコンピュータでつながるネットワークのことを指し、24時間、世界中のどこかで取引が行なわれています。現在、外国為替市場では、金融機関や事業会社、個人などが、さまざまな理由や目的に基づき、取引を行なっています。

外国為替取引は、「貿易取引」「資本取引」「投機取引」「公的取引」の4つの取引によって、外貨は日々交換され、相場は刻一刻と変動します。

FXの基本となる円高・円安

FXの基本となる円高・円安

FXを始める前に、基本となる円高と円安について理解しておく必要があります。外国の通貨に対して、日本円の価値が相対的に高くなることを「円高」といい、価値が低くなることを「円安」といいます。

例えば、1ドル100円から110円になった場合は円安です。今まで100円出せば買えたものが10円余分に払わなければ買えなくなるということ。円の価値が下がったといえます。逆に1ドルが90円になった場合は円高です。100円出して買っていたものが90円で買えるようになるということ。つまり、円の価値が上がったというわけです。

覚えておくべきFX用語

覚えておくべきFX用語

FX取引には特有の用語が出てきます。スムーズに情報収集するためにも、代表的なものは覚えておきましょう。

long(ロング)とshort(ショート)
ロングは買う、ショートは売るという行為を指します。
position(ポジション)
まだ決済をせずに、保有している状況のこと。
bull(ブル)
強気・強含み。相場が上昇傾向にあることをいいます。雄牛(bull)が角を下から上へ突き上げて攻撃することに由来。
bear(ベア)
弱気・弱含み。相場が下落傾向にあることをいいます。熊(bear)が腕を振り下ろして攻撃することに由来。
bid(ビッド)
FX取引業者側が提示する買値のこと。投資家が通貨を売ることができる値段です。
ask(アスク)
FX取引業者側が提示する売値のこと。投資家が通貨を買うことができる値段です。
volume(ボリューム)
出来高、取引の量のこと。売買高ともいいます。
positionmake(ポジションメイク)
新規に売り買いを行なうことをいいます。
positionclose(ポジションクローズ)
所有しているポジションを決済して、利益を確定することをいいます。

FX(外国為替証拠金取引)の仕組み

FXは、外国のお金を売買して利益を得る金融商品です。利益を得る方法は2つ。ひとつは、為替レートの変動を利用して利益を出す「為替差益」。もうひとつは、金利差を利用して利益を出す「スワップポイント」です。

為替差益による利益

為替差益による利益

為替レートは変動して、円高になったり円安になったりします。そのレートの差を利用すると、利益を得ることができます。これを「為替差益」といいます。

安く買って、高く売る

例えば、1ドル=80円のときに、1ドルを買ったとします。その後、為替レートが1ドル=100円に上がったとき(円安になったとき)に、ドルを売って円を買い戻すと、80円が100円に増え、20円の為替差益が得られます。これが為替レートの変動を利用して、為替差益から利益を得る方法です。

高く売って、安く買う

FXでは、安く買って高く売るだけでなく、逆に、高く売って安く買うこともできます。通常は、外貨を「買う」ことから取引が始まるものですが、FXでは外貨を持っていなくても「売り」から始められるのが大きな特徴です。つまり、円安で外貨を売って、円高で買い戻すことができるというわけです。

スワップポイントによる利益

スワップポイントによる利益

FXでは、スワップポイント(金利差調整分)と呼ばれる、2国間の金利差によって利益を得ることができます。日本の低金利通貨を売り、NZドルや豪ドルのような高金利通貨を買うことで、その金利の差額を受け取ることができるという仕組みです。スワップポイントは、取引が続いている間は毎日付与されます。

2wayプライス

2wayプライス

FX取引では、2wayプライスといって、外貨の買値(Bid/ビッド)と売値(Ask/アスク)が同時に表示される方法が使われています。例えば、「ドル/円 110.00-110.05」と表示されていた場合、前者が買値、後者が売値です。買値・売値はFX業者側から見た数字のため、安い方が投資家にとっての売値、高い方が投資家にとっての買値と覚えておくのが良いでしょう。つまり、この場合、投資家は1ドル110円で売ることができ、1ドル110円5銭で買うことができるということになります。

2wayプライスという表示方法は、業者による取引レートの不正操作を防ぐことができる、というメリットがあります。例えば、業者が買値のみを提示した場合、投資家は業者が値段を上乗せしていても気付かず、提示されたレートが妥当かを判断できません。しかし、この表示方法であれば、スプレッド(買値と売値の差額)が一目瞭然。不当なレート操作を防止することができます。

売買値の差額「スプレッド」

売買値の差額「スプレッド」

買値と売値の差額のことを「スプレッド」といいます。買値と売値はFX業者側から見たもので、各社が自由に設定し、両者の差額がそのままFX業者の利益になります。つまり、実質的な手数料ということ。スプレッドが小さいFX業者が良心的といえるでしょう。

通貨ペア(売りと買いの通貨の組み合わせ)によっても、スプレッドは異なります。一般的には、取引量が少ないマイナーな通貨ペアほどスプレッドは大きくなります。

レバレッジとスワップポイント

FXの大きな魅力としてよく挙げられるのが、少額の資金で大きな金額を運用できる「レバレッジ効果」と、金利が異なる2種類の通貨間の金利差を毎日受け取れる「スワップポイント」。この2つをしっかり理解し、うまくコントロールすることが重要です。

レバレッジとは

レバレッジとは

レバレッジは「てこの作用」という意味があります。レバレッジをかけることにより、少額で大きな金額を動かすことができるのがFXの大きな特徴です。

外貨預金や外貨MMFの場合、手持ちの金額以上の外貨を買うことはできませんが、FXであればレバレッジをかけることで、10倍、20倍といった多額の外貨を運用することができます。

レバレッジの上限

レバレッジの上限

金融庁の制度改正により、2011年(平成23年)8月以降はレバレッジの上限が、最大で25倍までに規制されています。しかし、FX取引開始当初、日本にはレバレッジを規制する法律はなく、上限はFX業者によって異なりました。そのため以前は、レバレッジ100倍、200倍などで取引ができ、それによって大損する人も多く現れました。これを問題視した金融庁は、レバレッジの規制に踏み切ったというわけです。

FXがハイリスクとされる理由

FXがハイリスクとされる理由

高いレバレッジでの取引は、取引額も利益も大きくなりますが、その分損失ももちろん大きな金額となりますので、つまりはリスクも大きくなるということです。しかし、レバレッジは自分で設定でき、口座に保有する証拠金の残高次第で調節できるので、上手にコントロールできるようになると良いでしょう。

レバレッジは調節できる

レバレッジは調節できる

例えば、1ドル100円のときに1万ドル(約100万円分)のドルを購入した場合、口座に100万円預けていれば、レバレッジは、

100万円(取引金額)÷100万円(証拠金)=1倍

となります。

仮に10万円を預けていれば、レバレッジは、

100万円(取引金額)÷10万円(証拠金)=10倍

となります。

口座に50万円あれば2倍になるというわけです。つまり、使用している取引業者が設定する必要最低証拠金ではなく、実際に口座にある証拠金をベースにレバレッジを考えることが大切です。

スワップポイントとは

スワップポイントとは

スワップとは「交換」を意味します。つまり、スワップポイントとは、2種類の通貨を交換するときに生じる金利差のことです。これは、外貨預金や外貨MMFでいう金利にあたります。FXのスワップ金利は、外貨預金の金利よりも高めに設定されているので、為替差益を狙って売買するだけでなく、金利差のリターンを目的に長期保有するという手もあります。

スワップポイントの仕組み

スワップポイントの仕組み

FXでは、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を購入することで、その金利差に相当するスワップポイントを受け取ることができます。現在の日本は超低金利時代が続いており、大体の外貨が日本円よりも高金利です。そのため、外貨を買って保有し続けている間、毎日スワップポイントを受け取れることになります。

一方で、金利の高い通貨を売って、金利の低い通貨を購入すると、逆にその金利差に相当するスワップポイントを支払う必要があるので、注意しながら取引をしましょう。

無理しない取引が大切

無理しない取引が大切

レバレッジが高ければ、リターンも大きくなりますが、その分、損失が出たときのダメージも大きくなります。また、スワップポイントも必ずしも高い方が良いとは限りません。受け取るスワップポイントが高いということは、支払うポイントも高くなっているということです。ハイリスクな取引に手を出さないよう、欲を出さずに長く続けることを心掛けましょう。

FXのメリットとリスク

FXには、他の金融商品にはない魅力が多くあります。その反面、魅力と対立するリスクも様々。どちらもしっかり理解しておくことが大事です。

FXのメリット

FXのメリット

外貨投資の中でも人気の高いFX。理由はメリットの多さにあるようです。どんなメリットがあるのか、いくつかご紹介します。

24時間取引ができる
FXは世界中の通貨をターゲットとしているため、時差の関係上、24時間取引が行なわれています。インターネット環境があれば、昼夜問わずいつでも好きなときに売買することができます。
少額から投資が可能
FX口座にもよりますが、取引金額の数パーセント、5~10万円程度の少額から取引が始められます。
レバレッジ効果がある
少額の資金でも多額の外貨を運用することができます。
スワップポイントが受け取れる
スワップポイントとは、FX特有の金利収入です。高金利通貨を買い、低金利通貨を売ると、取引を継続している間はずっとスワップポイントを受け取ることができます。
円高でも利益を得られる
外貨投資で利益を出すには、円高で買って円安で売ることが基本になりますが、FXの場合、取引を「売り」から始めることができるため、円高に向かう局面でも利益を得ることができます。つまり、円安で外貨を売って、円高で買い戻すことができるということ。
手数料が安い
FXの取引手数料は、外貨預金などに比べて10分の1~100分の1程度と圧倒的に安く設定されています。外貨取引をする場合、FXは外貨預金と比較して低コストである分、大きな利益が出る可能性が高くなります。
銘柄が限定されている
FXの取引する外貨は限られているため、情報収集がしやすく、銘柄選びに苦労するといったことがありません。
自由度が高い
FXは取引期間に期限が設けられていないため、いつでも換金できます。短期・長期どちらの運用スタイルにも対応できる自由度の高さも魅力のひとつです。
例えば、忙しくてなかなか取引できないという方は、「レバレッジを低めに設定。スワップポイントを得ながら長期保有で安定的な取引をする」、時間に余裕がある方は、「レバレッジを高めに設定。短期間で為替差益を狙う」というように、柔軟な取引が可能です。
自動売買が可能
自動売買とは、専用ソフトを用いて、指値注文・逆指値注文などで自動的に決済を行なう方法です。指値注文とは、指定した値段よりも高ければ売る、あるいは指定した値段より安ければ買う、という注文方法。逆指値注文は、名前の通り指値注文の逆で、指定した値段よりも安ければ売る、あるいは指定した値段より高ければ買う、という注文方法のこと。これらを活用すれば、自分にとって条件の良いレートになったときに自動的に決済する、といったことができます。

FXのリスク

FXのリスク

FXには為替変動リスクをはじめ、様々なリスクがあります。正しく理解し、事前回避の方法を考えておきましょう。

為替変動リスク
外貨を取引するため、為替相場の変動が損益に大きく影響し、為替差損を被ることもあります。購入時期を分散したり、無理して高いレバレッジを設定したりしないようにしましょう。
カントリーリスク
取引していた外貨を発行している国や地域の社会情勢が急激に変化した場合、相場が大きく揺さぶられる可能性があります。取引通貨を分散したり、新聞などをチェックして情勢をつかんでおくことが大事です。
流動性リスク
取引量が少ないマイナーな通貨だと、取引が成立しない場合があります。できるだけ取引量の多いメジャーな通貨を選ぶようにすると良いです。
信用リスク
取引しているFX業者が倒産するという可能性があります。しっかり資産管理をしている業者や財務状況の良い業者を選ぶようにしましょう。
システムリスク
システムトラブルが起きる可能性があります。システムの違った複数のFX業者に口座を開設しておくことをおすすめします。

FX(外国為替証拠金取引)の進め方 ①証券会社の選び方

FXを始めるにあたって、まずは自分の取引スタイルにあった証券会社を選ぶ必要があります。手数料やサービスの充実度などいくつかの点に注目して比較すると良いでしょう。ここでは、FXに適した証券会社を選ぶポイントをご紹介します。

FX取引に適した証券会社を選ぶポイント

FX取引に適した証券会社を選ぶポイント

様々なサービスを展開する証券会社。失敗しないためにも、次のようなポイントに注目して比較し、自分の取引スタイルに適したところを選びましょう。

取引手数料とスプレッド

取引のたびにかかる取引手数料は、証券会社によって異なりますが、年々下がり、最近では無料のところがほとんどです。しかし、スプレッド(売値と買値の差)という見えざる手数料を忘れてはいけません。スプレッドも証券会社によって異なるため、トータルの手数料を考えるときは、取引手数料と併せてスプレッドも確認しましょう。

取引手数料が無料でも、スプレッドが大きければ、結局は多額のコストを負担することになりかねません。取引手数料とスプレッドのバランスを考えて選ぶことが大切です。

最低証拠金の金額

最低証拠金とは、FXの口座開設時に預け入れる際の最低限必要な証拠金のこと。証券会社によって異なり、1万円から始められる会社もあれば、10万円と設定されている会社もあります。初心者の場合は、最低証拠金が安いところを選んだ方が気軽に始めやすいでしょう。

スワップポイント

FXでも、保有しているポジション(決算していない保有中の通貨ペア)に対して金利に相当するスワップポイントというお金が受け取れます。スワップポイントは必ずしも高い方が良いというわけではありません。受け取るスワップポイントが高めに設定されているということは、支払うスワップポイントも高くなります。

注文方法の種類

FXは自動売買による注文が可能です。例えば、買い注文をするときに「○円以上円高になったら買う、△円以上円安になったら買う」というように2つの注文を同時に出せる「OCO注文」で自動売買を設定することもできます。このような仕組みを使えば、24時間パソコンの前でチェックしなくても、相場の急変に備えることができて便利です。

FXにはOCO注文の他にも多彩な注文方法がありますが、証券会社によって使える注文方法が異なります。快適な取引をするためにも、自分にとって使いやすい注文方法がある証券会社を選ぶと良いでしょう。

取引環境の充実度

FX取引は、注文も情報収集も基本的にはインターネットで行ないます。取引をスムーズに間違いなく行なうためにも、画面の見やすさや、情報量、情報の速さなどにポイントをおいて証券会社を選ぶようにしましょう。また、その会社のシステムが自分の使用しているパソコンに対応しているかも必ず確認を。

外出先でも取引したいという方は、スマートフォン専用画面が用意されている会社を選べば、快適な取引が行なえます。

システムダウンによるトラブルの場合も、しっかりと対応してもらえるか確認しておくと安心です。

信託保全制度

信託保全とは、投資家の資金を自社の資産と分けた上で、信託銀行に信託すること。これがしっかり行なわれていれば、証券会社が破綻した場合でも、預け入れた資金が信託銀行から返還されるので安心です。

信頼できるかどうか

信頼できる証券会社を選ぶには、会社設立の経緯や後ろ盾に注目することが重要です。「自己資本規制比率」などの指標も参考になります。これは、証券会社が短期的な為替変動に耐えられるかどうかをチェックする指標。最低120%以上をキープすることが、法律で義務付けられています。200%、300%と自己資本規制比率に余裕のあるところが良いです。こういった情報はウェブサイトの会社概要ページに掲載されていることが多いので、チェックしましょう。

FX(外国為替証拠金取引)の進め方 ②証券総合口座を開設

FX取引を始めるには、まず口座開設が必要です。口座開設は意外と簡単にできるもので、店頭に足を運ばなくてもインターネットで申し込みができます。口座を開設すると、すべての取り引きがひとつの口座でできます。

証券総合口座とは?

証券総合口座とは?

証券総合口座とは、証券取引における売買代金の受け渡しなどができる口座です。以前は、売買ごとに証券会社への送金・証券会社からの振り込みが必要でしたが、1997年(平成9年)の金融ビッグバン以降は証券総合口座が活用されています。

証券総合口座でできること

証券総合口座のサービスは証券会社によって違いますが、株式や債券の購入・売却代金の受け払いに対応する他にも、様々な機能を持っていることがほとんどです。

公共料金の引き落とし、給与の振込みなどの機能を持っている以外にも、金融機関のATMやCDで入出金ができるキャッシュカードの発行、クレジットカード代金の引き落とし、取り引きに応じたポイントサービスが付くものもあります。

FXの口座開設の流れ

FXの口座開設の流れ

取引する証券会社が決まったら、いよいよ口座開設です。ここでは口座開設から取引を開始するまでの流れをご紹介します。

証券会社のウェブサイトにアクセス
FXの口座開設は、店頭に行かなくてもインターネットで申し込みができます。まずは取引する証券会社のウェブサイトにアクセスを。
新規口座申込ページ
「新規口座開設」のページへ進みます。
取引規定に同意
約款や取引規定の説明がありますので、しっかり目を通し、リスクなどを確認しましょう。取引規定に同意できるようであれば、次へ進みます。
個人情報を入力
いよいよ口座の開設手続きに移ります。個人情報を記入する申し込みフォームに、自分の氏名や連絡先など必要事項を入力し、送信します。
必要書類を送付
個人情報を送信したら、別途本人確認書を証券会社へ、メール、FAX、郵送のいずれかで送ります。本人確認書とは、運転免許証や健康保険証、パスポートのコピーなどです。
身元審査
送った情報は証券会社側で簡単な審査が行なわれます。審査はおよそ1週間程度を要します。
口座開設メールが届く
身元審査で特に問題がなければ、およそ1~2週間程度で証券会社から口座開設の通知メールが届きます。その後、ユーザーIDや振込銀行口座番号が郵送で通知されるので、失くさないように管理しておきましょう。
取引スタート
これでようやくFXの取引が可能となります。口座開設の案内に記載された口座に入金を行なうことで 取引が開始できます。

複数の口座を開設するのもおすすめ

複数の口座を開設するのもおすすめ

証券会社によってサービスは様々です。例えば、「情報量が多い」「経済指標の開示が早い」「売買のタイミングのお知らせがくる」「自動売買が可能」「スワップ金利が高い」など。目的に合わせ、複数のFX口座を開設して使い分けるのも便利です。

FX(外国為替証拠金取引)の進め方 ③売買の注文

FXには様々な種類の注文方法があり、投資家のトレードスタイルに合わせて選ぶことができます。それぞれの注文方法を理解して、自分の取引スタイルに合った方法を身に付けましょう。

基本の注文方法

基本の注文方法

FXの基本の注文方法は「成行(なりゆき)注文」「指値(さしね)注文」「逆指値(ぎゃくさしね)注文」の3つがあります。

成行注文

成行注文は、値段を指定せずにその時々の時価で売買する方法で、とても分かりやすくシンプルなものです。市場価格の動きを見て、「いくらでもいいから今すぐ買いたい(売りたい)」と思ったときに有効。しかし、いくらで約定(売買の注文が成立すること)するかが分からないという欠点があります。この方法を使う場合は、値動きを冷静に見て「今が買い(売り)だ」という確信が持てたときに、タイミングを逃さずに注文をするのがポイントです。

指値注文

指値注文は、あらかじめ売買レートを投資家が指定でき、実際のレートが指定水準に達成すれば取引が成立します。これを活用すれば、仕事などで相場から離れる場合でも、利益確定のチャンスを逃さずに済むことがあります。

逆指値注文

逆指値注文とは、指値注文に対して、現在の値段よりも不利な値段を指定する注文方法です。「今よりも高い(安い)値段で買いたい(売りたい)」といった希望に合わせた注文ができます。例えば、1ドル99円で買ったけど、現在は98円という場合。損失の拡大を避けたいというとき、97円になったら売る、といったストップロスのために使うことができます。また、1ドル97円で買ったけど、現在は99円。まだ上がるかもしれないけど、98円に値下がりしたら売る、といった利益確定のために使うこともできます。

売り注文から始める

売り注文から始める

FXの大きな特徴として挙げられるのが「売りから入れる」ということ。例えば、1ドル120円のときに、実際には持っていないドルの売り注文を出し、1ドル100円になったところでドルを買い戻すと、1ドルにつき20円の利益を得ることができます。資金を使わなくても外貨を売ることができ、買い戻すことで利益が得られます。つまり、円安の場合は、外貨を売ることから始めれば、円高で利益を狙うこともできます。

FX特有の注文方法

FX特有の注文方法

基本の注文方法以外に、FXならではの多彩な注文方法があります。注文方法を駆使して、効率の良いFX取引をしましょう。

IFD注文

IFD注文

IFDとは、"If done"の略。"もし約定したら"という意味を持つ注文方法です。例えば、「1ドル110円でドルを買う」という注文を出す場合、同時に「1ドル115円になったらドルを売る」という注文も出しておきます。つまり、最初の注文が約定した場合の決済注文をセットで出すことができるというわけです。この注文は、上昇中あるいは下降中という為替のトレンドが定まっているときに使いましょう。値段の設定に迷う場合は、前日の高値・安値を目安にすると良いです。

OCO注文

OCO注文

OCOとは、"One Cancels the Order"の略。種類の異なる2つの注文を出し、一方が約定したらもう一方は自動的にキャンセルするという注文方法です。例えば、1ドル115円で買った場合、「1ドル120円になったら売り」(利益確定のための指値注文)と「1ドル112円になったら売り」(ストップロスのための逆指値注文)と2つの注文を同時に出します。これにより、相場が上下どちらに動いたとしても、タイミングを逃さずに売買できます。相場の動向がつかめない場合に有効な注文方法といえます。

IFO注文

 IFO注文

IFO注文は、IFD注文とOCO注文をセットで出せる便利な注文方法です。最初の注文と、その注文が約定したあとの注文(2つ)の合計3つの注文を同時に出すことができます。これにより、買いのタイミングを逃さず、さらに買い注文約定後に相場が上下しても自動的に対処してくれるという、完璧な自動売買システムといえます。例えば、相場が不安定に激しく動き、損益を早めに確定させたいときに有効です。

FX(外国為替証拠金取引)の進め方 ④相場の読み方

FX取引において、相場の変動要因を理解し、今後の値動きを分析することは非常に大切です。24時間眠ることなく動いている外国為替市場。為替相場が変動する要因は、「ファンダメンタルズ要因」と「テクニカル要因」の2つに大きく分けられます。この2つの要因をしっかり把握していけば、為替相場の動きが見え、今後の相場の見通しが立てやすくなります。

ファンダメンタルズ要因

「ファンダメンタルズ要因」とは為替相場が経済動向によって動くことをいい、各国の経済状況や物価などから為替相場を分析することを「ファンダメンタルズ分析」といいます。経済動向は為替相場に非常に大きな影響をもたらすことが多く、ファンダメンタルズ分析は相場を読む上では欠かせません。経済動向を見極めるために注目したいのが、経済指標、金融政策、要人発言です。

多数のメディアから情報収集

多数のメディアから情報収集

情報収集の手段は様々ありますが、一番手軽にできるのは新聞を読むこと。特に日本経済新聞は為替の情報が充実しています。テレビのニュース番組も便利ですが、リアルタイムの情報を集めるにはインターネットが一番でしょう。NIKKEINETやロイターには直近の為替相場の動向や海外のニュースがすばやくアップされます。ひとつのメディアに偏らず、様々なメディアから情報を集めることが大切です。

アメリカの通貨政策

アメリカの通貨政策

為替市場が大きく左右される要因は、アメリカの通貨政策による場合が多いといわれています。アメリカのGDP(国内総生産)は世界全体の4分の1を占めるため、世界経済に与える影響はとても強力です。

経済指標

経済指標

為替相場と関係が深い指標には、GDP成長率やインフレ率、雇用統計などがあります。これらは、為替相場の動向に直結するため、必ずチェックしておきたいです。

インフレ率をチェック
物の値段が継続的に上がることをインフレといいます。物の値段が前年に比べてどれだけ上昇したのかを示したのがインフレ率。これが上昇すると、利上げの可能性が高くなり、利上げされる国の通貨の為替レートが上向きになります。
GDP成長率をチェック
GDP(国内総生産)とは、国内で1年間に新たに生み出された生産物やサービスなどの付加価値の総額のことをいいます。GDPが前年に比べてどれだけ増えたかを示したのがGDP成長率です。これが高いと、景気が上向いている証拠なので、GDP成長率が高い国の通貨の為替レートは上向きになります。
米国雇用統計をチェック
経済指標は毎月第1金曜に発表されます。10個以上の項目から成り立っていて、特に「失業率」「非農業部門雇用者数」の2つが大切です。動向との連動性が高いです。失業率が減り、非農業部門雇用者数が増えると、景気が良くなっていると判断され、ドル高の傾向に。

要人発言

要人発言

各国の要人発言によって、為替相場は敏感に反応します。要人とは各国中央銀行のトップや金融政策当局の代表者などのことをいいます。中でも最も影響力があるのは、アメリカ中央銀行制度の最高意思決定機関であるFRB議長の発言。次に、米財務長官、ECB(欧州中央銀行)総裁、BOE(英中央銀行)総裁、米国の各地区連邦準備銀行総裁という順に、影響力を持ちます。

特に注意が必要なのは、通貨政策についてのコメント。ドル高とドル安のどちらを望んでいるのか、あるいは前回の発言から変化はないのかをチェックすることが大事です。アメリカのFOMC(連邦公開市場委員会)など、政策金利を決めるためのイベント前後の記者会見にも注目しましょう。

テクニカル要因

過去の価格推移が表示された「チャート」上にて、買い時や売り時のサインが出たことによって為替相場が動くことを「テクニカル要因」といい、このチャートから予想される今後の動向を判断する方法を「テクニカル分析」といいます。これは相場を読むために、ファンダメンタルズ分析と並んで非常に重要です。

チャートの見方

チャートの見方

チャートとは、過去の値動きをグラフにしたものです。縦軸は価格、横軸は時間を表しており、その中に値動きが表現されています。

ローソク足

ローソク足

チャートを分析するために覚えておきたいのが、「ローソク足」。これは為替レートの動きが一目で分かるようにした罫線の一種です。1本のローソク足には、「始値」「終値」「高値」「安値」といった情報が示されています。経験を積んでいけばローソク足の並びを分析して為替の流れをつかむことができます。まずは基本形を読み取れるようにしましょう。

FX(外国為替証拠金取引)の進め方 ⑤FXに関する税金

FXで得た所得には税金がかかります。ここでは、FXに関わる税金や確定申告についてご紹介します。

FXの確定申告

FXの確定申告

FXで利益が出た場合、確定申告が必要になります。一般のFX取引(非取引所取引/店頭取引)で得たスワップポイントや為替差益は「雑所得」とみなされ、「総合課税」の対象となります。総合課税は給与所得や不動産所得と合計して計算するため、所得が高ければ高いほど税率は高くなります。つまり、利益が増えるごとにかかる税金も増えていきます。適用される税率は、所得に応じて0~50%(所得税+住民税)となります。サラリーマンのように給与所得のみの場合は、年間のFX収益が20万円以下なら確定申告は必要ありません。

「くりっく365」の税制

「くりっく365(サンロクゴ)」とは、2005年(平成17年)7月に東京金融先物取引所に上場した、世界初の公設為替取引所でもある「取引所為替証拠金取引」の愛称です。1998年(平成10年)に外為法が大幅に改正されたのをきっかけに生まれた外国為替証拠金取引が、2005年(平成17年)7月に金融先物取引法の対象となったのを受けて、より多くの投資家が公正なルールの元、オンライン取引で24時間いつでも安心して取引できる場所として誕生しました。

「くりっく365」(取引所取引)の損益は「申告分離課税」とみなされ、税率は一律20%が適用されます。また、損失の3年間繰越控除があったり、証券先物・商品先物と損益を通算できたりと、有利な点が多く採用されています。

「申告分離課税」について、3つの大きな特徴をご紹介します。なお、詳細については法令や国税庁のホームページなどで確認するか、あるいは税務署や税理士などの専門家に問い合わせをしましょう。また、今後、内容が変更となる可能性もあります。

税率は一律20%

「くりっく365」(取引所取引)で発生した利益は申告分離課税とみなされ、利益(手数料などの必要経費は控除可能)に対する税率は一律20%(所得税15%+住民税5%)が適用されます。所得の金額によって税率が変わることはありません。

※「復興特別所得税」について

2011年(平成23年)11月30日に「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」が成立しました。これにより、2013年(平成25年)1月1日から向こう25年間に渡り、所得税率に対して「復興特別所得税」として2.1%が課税されることになりました。FXの取引で発生した利益などの所得税額に対しても、復興特別所得税が適用されます。したがって同期間の税率は、一律20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%<15%×2.1%>+住民税5%)となります。

復興特別所得税の詳細については、国税庁のホームページを確認して下さい。

損益通算が可能

損益通算とは、各種所得にて発生した損失をその他の所得と合算して控除できることをいいます。「くりっく365」で発生した利益・損益は、他の「取引所商品先物取引」などで発生した損益との通算が可能となり、損益通算した金額を課税申告することができます。他の「取引所商品先物取引」とは、具体的に金・砂糖などの商品先物取引やいくつかの有価証券先物取引です。

損失の繰越控除が可能

通年(1月1日~12月31日)の損益がマイナスとなった場合、その翌年以降3年間に渡り「くりっく365」や他の先物取引で生じた利益から、この損失額を控除することができます。損失の繰越控除を受けるためには、損失の金額が生じた年の確定申告をしておかなければなりません。さらに、その後も継続して確定申告を行なう必要があります。

世界の通貨 アメリカ合衆国 ドル

世界の通貨の特徴を知ることは、株式投資や債権投資、FX(外国為替証拠金取引)、先物取引などを有利に進めるために欠かせません。

ここでは、世界の基軸通貨であるアメリカ合衆国ドルについてご紹介しましょう。

アメリカ合衆国ドルの概要

アメリカ合衆国ドルの概要

アメリカ合衆国ドルはアメリカ合衆国共通の通貨であり、通称「USドル」や「米ドル」、「アメリカドル」と呼ばれています。世界で最も流通している通貨だということから、国際決済通貨や基軸通貨として利用されています。記号は「$」、ISO4217(各国あるいは各地域の通貨の名前を3文字のコードで記述する国際基準、通貨コード)では「USD」で表記されています。

アメリカ合衆国ドルの特徴

アメリカ合衆国ドルの特徴

アメリカ合衆国ドルの大きな特徴としては、国際間の取引に使われる「国際決済通貨」や、金や原油などの取引に使われる「基軸通貨」として利用されている2点が挙げられます。また、他の通貨と比べて圧倒的な取引量と、それに伴う情報量の豊富さを誇る世界の中心的な貨幣といえます。多くの証券取引において、初心者でも比較的取引のしやすい通貨としても知られております。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

アメリカ合衆国が変動する要因は様々です。最も中心的なのは通貨対策による要因であり、今までもプラザ合意による大規模なドル安政策や、クリントン政権時代の強固なドル高政策など、アメリカの通貨に対する誘導が世界市場に大きな影響を及ぼしてきました。それ以外にも世界全体の4分の1を占めるGDP(国内生産)や一般的な失業率も変動の要因に挙げられます。また、一般的な政権による影響としましては、共和党政権の場合は、規制を出来る限り排除しようという「自由貿易主義」的なのでドル高へと誘発しやすいです。一方、民主党政権の場合は輸入を規制し、国内産業を保護する「保護貿易主義」的なので、ドル安を誘発しやすいです。

取引のメリット

取引のメリット

世界中で広く流通していることから、保有していること自体に価値を見出すことができます。近年では、かつての影響力は薄れつつあるとされていますが、安定した国際通貨であることに変わりはありません。さらに、アメリカは現在においても人口が増え続けています。これは今後も止めることのない成長を期待する上で、とても重要なことです。それこそが、継続して保有することがメリットとなるひとつの側面でもあるのです。

取引のデメリット

取引のデメリット

メリットの部分でもご説明しましたが、アメリカドルに以前ほどの世界的な影響力はありません。近年ではデータとしても、アメリカ合衆国ドルの価値は下落傾向にあります。また、世界中の投資家が常にアメリカ合衆国ドルの動向に注目し、アメリカの経済情報に敏感になっていることにも注意が必要です。連続してアメリカドルが下がった場合に、早急に売りを出して一時的に他の通貨に避難する現象もしばしば見られます。

世界の通貨 欧州連合 ユーロ

世界の第2の基軸通貨ともいわれる欧州連合ユーロ。アメリカ合衆国に次ぐ高い流通性を誇り、世界の投資家からも常に注目されています。特にアメリカ合衆国ドルとの連動性につきましては、世界の通貨を学ぶ上で重要なポイントになってくるでしょう。ここでは欧州連合ユーロについて、詳しくご紹介します。

欧州連合ユーロの概要

欧州連合ユーロの概要

欧州連合ユーロはヨーロッパの18ヵ国(2013年(平成25年)7月現在)で使用されている通貨であり、欧州連合(EU、ヨーロッパ連合)に加盟しユーロを導入している国による経済圏を「ユーロ圏」と呼びます。アメリカ合衆国ドルに次ぐ取引量を誇り、第2の基軸通貨として市場でも大きな存在感をみせています。記号は「€」、ISO4217では「EUR」で表記されています。

欧州連合ユーロの特徴

欧州連合ユーロの特徴

欧州連合ユーロの特徴は、複数の国の通貨として使用されていることや、取引量がアメリカ合衆国ドルに次いで第2位だということから説明されます。複数の国の通貨として使用されているということは、固定相場制と資本移動の自由を両立させているということが特徴として挙げられます。つまり、他の国々とは違ってユーロ圏各国では独立的な金融政策を打ち出すことができないということです。これは各国の成長を妨げる要因ともされており、欧州連合ユーロが抱える問題のひとつだといわれています。

取引量についてですが、1位と2位の通貨は片方が売られた際の避難通貨として、お互いに密接な関わりを持っています。そのためアメリカ合衆国ドルとは反対の動きをすることが大きな特徴でしょう。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

アメリカ合衆国ドルと同様、経済による動向が上昇と下降の大きな要因となっています。欧州連合ユーロで注目すべきポイントは、ユーロ圏全体ではなく、主要国の経済指標が大きな影響をもたらすということです。特にフランスやドイツのGDPや消費者物価指数は、価格の動向を左右するひとつのポイントとして目を配らせる必要があります。

一般的には上昇と下降の要因に、政策金利の引き上げと引き下げ、ユーロ圏全体、または各国の景気拡大と悪化が挙げられています。つまり、欧州連合ユーロを用いて取引を行なう場合は、より多角的な視点で動向を見守る必要があります。

取引のメリット

取引のメリット

欧州連合ユーロを用いて取引をすることは、アメリカ合衆国ドルとの力関係を理解することに大きく役立ちます。つまり相互の取引をすることによって、それぞれの市場の動きを予測しやすくなります。有利な取引を進めるためには、各貨幣の力関係をよく理解する必要があり、特に欧州連合ユーロ情報も得やすいのがメリットとして挙げられます。

取引のデメリット

取引のデメリット

スペイン、ギリシャ、アイルランドの経済危機状況もあり、欧州連合ユーロは不安定な貨幣だということを理解しておく必要があるでしょう。現にユーロ圏全体では平均失業率が12.2%(2013年(平成25年)度)に達し、ギリシャなど一部の国では深刻なデフレ経済に陥っています。さらに欧州連合ユーロに関わる政策を行なう、欧州中央銀行はそれらに対する金融政策を行なっていないことが、貨幣の値動きに大きな影響を与えています。

世界の通貨 オーストラリア オーストラリアドル

オーストラリアドルの特徴としては、その金利の高さにあります。有数の資源国であるオーストラリアは、国の産業の好況と不況により大きく値幅が変動します。振り幅の大きな値動きを見せる通貨を扱うには、早急な対応が必要な場合もあります。ここでは、高金利通貨として人気の高い、オーストラリアドルについて詳しくご紹介します。

オーストラリアドルの概要

オーストラリアドルの概要

オーストラリアドルは主にオーストラリア連邦で使用されている通貨であり、オーストラリア領土以外ではポリネシアのナウル共和国やツバル、キリバス共和国などでも流通しています。冒頭でも述べた通り、高金利通貨であることが特徴として挙げられ、取引をする際には値動きなどに十分なリサーチが必要になります。記号は「A$」、ISO4217では「AUD」で表記されています。別称として「豪ドル」と呼ばれることが多いです。

オーストラリアドルの特徴

オーストラリアドルの特徴

ここまで特徴として述べました、オーストラリアドルが「高金利通貨」というのはどのような背景にあるのでしょうか。オーストラリアは世界に比べ財政が安定しており、国の信用度を調査するランキングでは常に上位をキープしています。中でも政府の高金利政策は継続して効果を発揮しており、今後もこの状況は続くと予想されています。中国の経済成長やメイン産業である、鉄鉱石などの資源価格の上昇も高金利をキープし続ける要因に挙げられます。アメリカ合衆国ドルと欧州連合ユーロなどの基軸通貨に次いで人気を集める通貨である背景には、政府の継続した金融政策による財政の安定化と、近年続く好景気がポイントです。また、金利の高い通貨が人気というのは、日本だけではなく、世界各国の投資家の動きをみても同様の傾向があります。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

オーストラリアは金やオパールなどの鉄鉱石を産出する、有数の資源大国として世界の産業を支えています。そのため、オーストラリアドルは産出資源の価格の上昇と下降による影響を、特に受けやすい傾向にあります。主な貿易対象はアジア諸国が中心となっており、特に産業資源のニーズが高い中国や東南アジアなど、オーストラリアから大量に資源の輸出が行なわれている国の動向には注意が必要でしょう。

また、オーストラリア自体が資源大国であることから、貿易の影響下を考えましても、値動きの推移としては比較的安定しています。しかし、流通量は基軸通貨と比べると圧倒的に少ないため、急に激しい値動きをみせる場合もあるので、情報の取得には基軸通貨と比べても目を配らせる必要があります。

取引のメリット

取引のメリット

オーストラリアドルを扱うメリットとしては、オーストラリアという国自体の将来への期待度にあります。特に近年は失業率や雇用率も良い指標を打ち出し、安定した好景気状態を継続させています。資源大国であることも、将来に期待を寄せる一因として、多くの機関で紹介されています。オーストラリアはボーキサイドというアルミの原料となる資源の主要産地であり、世界の3分の1の産出量をキープしています。鉄をはじめとするこれらの資源は、この先もオーストラリアの財政の主要ポイントとなることでしょう。将来性のある安定した貨幣であるオーストラリアドルは、所有しておくことがこの先に繋がるメリットとなり得る場合があります。

取引のデメリット

取引のデメリット

オーストラリアドルを扱う際のデメリットは、流通量の少なさによる急激な値動きが挙げられます。そのため、現状のみを考えて取引を行なうのはあまりにも危険です。過去のデータから将来の値動きをしっかり予想した上で、急な値下がりを視野に入れながら取引を進めることをおすすめします。また、アメリカ合衆国ドルや欧州連合ユーロによる影響も受けやすいので、幅の広いリサーチが必要になってきます。

世界の通貨 イギリス ポンド

欧州連合加盟国であることから、ヨーロッパの経済状況による影響を受けやすいとされるイギリスポンド。短期での値動きが激しいため、取り扱いには特別な注意が必要です。ここでは、ハイリスクとハイリターンを併せ持つ通貨、イギリスポンドについて詳しくご紹介します。

イギリスポンドの概要

イギリスポンドの概要

イギリスポンドはイギリスで用いられている通貨です。ポンドといいますと、エジプトをはじめ複数の国や地域で使用されていますが、単にはイギリスで使用されている「UKポンド」のことを指すのが一般的です。欧州連合の加盟国でありながらユーロは導入しておりませんが、値動きの特徴としましては、ヨーロッパ諸国の動向に左右されやすいです。記号は「£」、ISO4217では「GBP」で表記されますが、「STG」と略記される場合があります。別称として「ポンド」、「スターリング・ポンド」と呼ばれることが多いです。

イギリスポンドの特徴

イギリスポンドの特徴

イギリスポンドの特徴としましては、前述した通り「短期間での激しい値動き」に注目する必要があります。また、アメリカ合衆国ドルや欧州連合ユーロに比べると高金利であることも、多くの資産化から人気を集める貨幣である理由のひとつです。この様な特徴を持つことから、短期間の売買で利益を得ることを狙うデイトレーダーの間でよく取引が行なわれており、トレード初心者が扱う場合にはレバレッジを低めに設定するなどリスクの軽減につとめるのが良いでしょう。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因として注意すべきは、ヨーロッパ諸国の経済状況の動向にあるでしょう。ユーロに似た値動きを見せることが多く、しかも値幅を大きく乱高下させる傾向にあります。また、イギリスは世界第9位の原油産出国であることから経済指標に注目しておくことはもちろん、イングランド銀行(BOE)の動きにも気を付けておく必要があります。過去のデータをから、イングランド銀行が発表する金利の動向や、総裁の発言によりイギリスポンドが激しい値動きを記録していることが見てとれます。

また、欧州連合ユーロ未参加という事実も把握しておく必要があります。通常は、イギリスポンドが欧州連合ユーロ未参加ということが、値動きに影響を見せるといったことはまずありません。しかし、イギリスがユーロ参加へ積極的に乗り出した場合には、これまでのデータとはまったく異なる動きを見せる可能性があります。

取引のメリット

取引のメリット

かつては基軸通貨として流通していたイギリスポンドを扱うメリットは、短期間で大きな利益が期待できるハイリターンの特性にあります。以前に比べると取引量は大きく減っていますが、市場では短期間で大きな利益を得られる存在感のある通貨として、多くの上級資産家から人気を集めています。分刻みでデイトレードができる取引には、まさにうってつけの通貨といえるでしょう。

取引のデメリット

取引のデメリット

イギリスポンドを取引する上でよく考えるべき要素が、短期間で利益が期待できることに伴う大きなリスクです。リスクは取引においてはつきものですが、短期間での値動きが激しい分、瞬間的な判断力が必要になります。そのため初心者にはデメリットの要素による影響が予想されるので、決してすべての投資家におすすめできる貨幣ではありません。

世界の通貨 ニュージーランド NZドル

オーストラリアドルとともに、高金利通貨として人気の高いNZドル。先進国の中で比較的に経済規模が小さいため、取引を行なう際には急な激しい値動きに注意が必要でしょう。ここでは、オーストラリアドルと非常に高い連動性を持つNZドルについて詳しくご紹介します。

NZドルの概要

NZドルの概要

NZドルはニュージーランドの他、南太平洋に浮かぶ島国クック諸島やピトケアン諸島、トケラウ、ニュージーランドの自由連合構成国であるニウエで用いられている通貨です。以上の国ではかつて「ニュージーランドポンド」が流通していましたが、1967年(昭和42年)より現在のNZドルがその代わりに発行されています。記号は「NZ$」、ISO4217では「NZD」で表記されます。ニュージーランドの国鳥にちなんで「キーウィドル」という愛称でも呼ばれています。

NZドルの特徴

NZドルの特徴

NZドルの特徴は「高金利通貨」であることと、「オーストラリアドルと高い連動性を持つ」の2つがポイントになります。

先進国の中で相対的に高金利であることの理由は、経済規模が小さく、流通性も高くないNZドルにとって、外貨を呼び寄せ国内にお金を供給することが重要課題とされているからです。つまり、高金利を維持することで国外からの投資を促す国策をとっています。

オーストラリアドルとの高い連動性につきましては、輸入、輸出ともに主要貿易国がオーストラリアであり、観光収入におきましても約40%がオーストラリアからの観光となっていることが要因として挙げられます。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

ニュージーランドにつきましても、基軸通貨であるアメリカ合衆国ドルの値動きに大きな影響を受けます。取引量が少ないということから、急な激しい乱高下も充分に予想されますので注意が必要です。国内の市場としましては、農作物の輸出を重要視していますので商品市況の動きには注目しておくのが良いでしょう。オーストラリアドルとの連動性につきまして、相互を扱う場合はどちらかに偏りすぎず、リスクを取り過ぎないようバランスを保つのがポイントです。

取引のメリット

取引のメリット

やはり高金利通貨であることが、NZドル最大のメリットといえるでしょう。また、農産物の輸出を重要視しているお国柄であることから、貿易収支に注目をしていれば、急な値動きもある程度は予想がたてられます。FXでは通称「オージーキーウィ」と呼ばれるほどオーストラリアドルと連動性が非常に高く、相互連動の組み合わせとして取引が多く行なわれる傾向にあります。これは、ニュージーランドの貿易が輸出と輸入共にオーストラリアが20%前後と第一位のつながりを占めているなど、経済的な結びつきが特に強いことが要因として挙げられます。連動性の高い通貨と組み合わせることで、より安定した取引が見込めます。

取引のデメリット

取引のデメリット

NZドルはその性質上、市場の混乱による影響を受けやすいです。アメリカ合衆国ドルやオーストラリアドルをはじめとした国外通貨の予想外な値動きや、貿易収支の乱高下といった混乱が生じてしまいますと、値がつきにくくなることや、偏った値動きをみせることもあります。常に国内外の情勢を見極めた上での取引が重要となります。

世界の通貨 カナダ カナダドル

広大な国土と、豊富な資源を持つカナダで流通するカナダドル。アメリカの隣国であることから経済的にも密接な関係を持つため、アメリカ合衆国ドルの値動きに大きく反応するといったことも見受けられます。ここでは、代表的な資源国家の通貨であるカナダドルについて詳しくご紹介します。

カナダドルの概要

カナダドルの概要

カナダドルはカナダで用いられている通貨です。カナダは以前「カナダポンド」が流通していましたが、アメリカ合衆国との交易が急増していることから、1853年(嘉永5年)にアメリカの通貨制度に合わせた「カナダドル」の導入が一部の国で可決されました。その後1962年(昭和37年)には、流通国共通でカナダドルに置き換えられることとなりました。記号は「C$」、ISO4217では「CAD」で表記されます。1カナダドル硬貨に描かれる水鳥「アビ(英名Loon)」にちなんで「ルーニー」という愛称でも呼ばれています。

カナダドルの特徴

カナダドルの特徴

エネルギー資源大国であるカナダは、石油や天然ガスの価格動向に大きな影響を受けます。そのため、カナダドルの相場は資源価格の動向によって売買が行なわれています。また、アメリカと経済的に密接な関わりを持っていることにも注目が必要です。2011年(平成23年)のデータでは、輸出の73.3%、輸入の49.5%をアメリカが占めています。カナダはアメリカの経済依存度の高さから、金融政策におきましてもアメリカから強い影響を受けています。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

カナダドルの上昇と下降の要因としましては、第一に資源エネルギー価格の動向に注目するべきでしょう。特に、原油価格が上昇したときには一気に買われる傾向にあります。また、カナダドルが買われる特徴のひとつに、カナダの資源を扱う企業の買収も関係しています。カナダの豊富な資源に目をつけた国外の企業による、大規模な買収がしばしば行なわれることがあり、これを受けてカナダドルが大きく値動きする場合もあるので注意が必要です。

カナダの対アメリカ貿易は慢性的に黒字収支となっています。このことから、カナダドルに対してアメリカ合衆国ドルの値が上昇することで、カナダの輸出企業にとって大打撃になり得るということが問題視されています。

取引のメリット

取引のメリット

カナダは1991年(平成3年)以来、継続して経済的な成長を続けています。アメリカという最大の貿易パートナーを持つ傍ら、GDPの3分の2をサービス業や製造業が占めるなど、国内での経済樹立にも確実に力をつけてきています。つまり、近年追い風状態が続くカナダドルは、アメリカの相場とカナダ国内の経済指標に注目しながら保有すれば、比較的に安全な通貨ともいえるでしょう。アメリカの金融政策や雇用状況、消費の経済統計には特に注意が必要です。

取引のデメリット

取引のデメリット

2013年(平成25年)時点でカナダドルの下落が見受けられているなど、ここ最近の動向には注意が必要です。対円につきましては、アメリカドルが下落する一方、原油価格の高騰からカナダドルは上昇するという動きも見受けられました。状況の急変に注意することは通貨を扱う条件として鉄則ですが、カナダドルの場合も同様に慎重な取引を行なうことが安全でしょう。また、金利水準に関しましてオーストラリアやニュージーランドに比べると低いため、金利面での魅力に欠けます。

世界の通貨 スイス連邦 スイスフラン

金利水準は低めですが、世界で最も安定した通貨として高い人気を誇るスイスフラン。欧州連合ユーロの登場以降、世界の金融市場においての地位はかつてより劣りました。しかし現在でも、ユーロとイギリスポンドに次ぐ取引量を誇っています。ここでは安全通貨としての認識が強い、スイスフランについて詳しくご紹介します。

スイスフランの概要

スイスフランの概要

スイスフランはスイスとリヒテンシュタイン公国、イタリアに属するカンピョーネ・ディターリアで用いられている通貨です。また、スイス領内に位置するドイツの飛地ビュージンゲンの非公式な通貨としても流通しています。1848年(嘉永元年)のスイス連邦成立時に、当時ばらばらであった通貨を統一する動きがありました。その後、1850年(嘉永3年)に正式にスイスフランが制定。リヒテンシュタイン公国では1924年(大正13年)まで独自の銀貨を発行させていましたが、現在はスイスの硬貨と紙幣が流通しています。記号は「Fr.」、「SFr.」、ISO4217では「CHF」で表記されます。

スイスフランの特徴

スイスフランの特徴

永世中立国という立場から、欧州連合ユーロ圏の政治や経済状況の影響以外では、大きな値動きもない「安全通貨」であることが特徴です。かつては、地域紛争やテロが相次いで起こった際に買われる通貨として認知されていました。アメリカ合衆国ドルへの信頼が揺らぎつつある現在では、有事の避難通貨として買われることが多くなってきています。

スイス自体は人口800万人程の小さな国ですが、欧州連合ユーロ、イギリスポンドに次いで取引量の多い通貨でもあります。政策金利が0%という非常に低金利水準の通貨であるため、大きな利益を出すことが難しいという特徴もあります。また、オーストラリアドルやニュージーランドドルといった高金利の通貨として組み合わせて取引される傾向にあります。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

石油やガスといった資源の影響を受けることは無いので、大きな値動きをみせることはほとんどありません。しかし、欧州連合ユーロの動向には注意が必要です。価格の変動が少ないという特性から、近年スイスフランは欧州連合ユーロのリスクヘッジを目的に買われることが多くなってきています。そのため、欧州連合ユーロ圏に属する国々の経済状況が急変した場合には、世界中の投資家がスイスフランの売買に注目を寄せる可能性があります。スイスフランの「買い」が重なった場合には、スイス中央銀行(SNB)による「売り」の介入が行なわれることも過去にありました。また、アメリカの金融政策にも大きな影響を受けるといわれていますので、国内外の情報を幅広く収集しておくことをおすすめします。

取引のメリット

取引のメリット

スイスフランを扱う上でのメリットは、やはりスイスが経済的にかなり安定した国家であることが挙げられるでしょう。欧州連合ユーロ圏の財政状況やアメリカの金融政策、価格高騰時におけるスイス銀行の介入など、値動きの条件はいくつかありますが、どれも大幅に乱高下に繋がるということは考えにくいです。円と同様に、経済リスクが高まることで「買い」が多くなるということを把握しておけば、より安全な取引を行なうことができるでしょう。

取引のデメリット

取引のデメリット

値動きの少ないスイスフランに大きなデメリットは特に見当たりません。あえて挙げるとしたら、他の通貨と相対的に見比べても金利水準がかなり低めに設定されていることです。キャリートレードの際、ペアの通貨が乱高下している場合にはもちろん影響を受けますが、通常スイスフラン自体は安定した取引を実現できる通貨です。

世界の通貨 香港特別行政区 香港ドル

1997年(平成9年)、イギリスから中華人民共和国に返還された香港特別行政地区(以下香港)。独立通貨である「香港ドル」が流通しており、近年ではアジア金融の中心的な存在になるまで発展を遂げています。ここでは、今まさに成長を続ける通貨として世界中の投資家より絶大な人気を誇る、香港ドルについて詳しくご紹介します。

香港ドルの概要

香港ドルの概要

香港ドルは香港で用いられている通貨です。そのため中国では「元」と「香港ドル」(中国の行政地区であるマカオでは「バタカ」が流通)と異なる通貨が流通していることになりますが、元と香港ドルに特別な関係性はありません。別の国の通貨と同様な扱いを受けており、中国で香港ドルが使用できないように、香港でも元の使用ができません。アメリカ合衆国と為替レートを連動させるドルべック制という固定相場を採用しており、中国銀行、香港上海銀行、スタンダードチャータード銀行といった民間銀行による独自の紙幣が発行、運営されています。記号は金額の前に付く「$(例:3ドル=$3)」、ISO4217では「HKD」で表記されます。一般的には「HK$」が用いられることが多く、現地では漢字表記により「圓」となります。

香港ドルの特徴

香港ドルの特徴

香港ドルの特徴としては「中国と密接な関係を持つ」ことと、アメリカ合衆国ドルと値動きが連動する「ドルべック制度を採用」している2点が挙げられます。香港ドルはアメリカ合衆国のベック制度を採用する一方で、中国の株式相場の動向によって値動きする場合があります。これは、香港市場で上場している中国株が香港ドルで取引が行なわれているということが背景にあります。中国の「元」と香港の「香港ドル」が統一されるという運びもかつてはありましたが、現在はそのような動きは見られないため現在の1国2通貨制度がしばらく続くことが予想されています。また、香港ドルはアメリカ合衆国ドルと関連し、為替レートと金利水準に連動していることも注目しておくべきでしょう。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

香港は自国で安定した金融市場を展開していることから、乱高下の心配が少ない安全な通貨として認知されています。また、経済の弱い国が通貨の価値を安定するために行なう、固定相場制度であるベック制度を採用していることも加えて、世界の投資家より大きな人気と信頼を得ています。上昇と下降の要因としましては、前述した通り中国の株式市場による変動による要因が大きいです。しかし、ベック制度によりアメリカ合衆国ドルの一定範囲内に収まるように管理されているため、急激な乱高下が起こるといったことは考えにくいです。

取引のメリット

取引のメリット

アジアの金融市場の中でも香港ドルは大きな注目を集めており、香港ドルはこれまでと同様に成長が期待されている通貨です。金利水準をみましても、アメリカ合衆国ドルよりも高い水準を保っています。アメリカ合衆国と中国の2国と高い連動性を持つことから、どちらかの経済が好況であると同時に、香港ドルもその恩恵を受け同じ動きをみせるといった傾向もあります。

取引のデメリット

取引のデメリット

中国の経済政策の動向には大きな注意が必要です。中国の経済指標が傾くと香港にも大きな影響を及ぼし、その結果香港ドルが暴落する事態も十分に予想されます。また、中国がこのまま1国2通貨制度を継続することも断定はできず、将来の香港ドルを左右する重要なポイントになるはずです。

世界の通貨 中華人民共和国 元

経済大国として、近年めざましい発展を遂げている中華人民共和国(以下中国)。世界の金融市場において大きな注目を集めていますが、市場の需給により相場が決まる「管理変動相場」や、対外決済通貨で無いといった特徴的な通貨でもあります。ここでは、国によって強く管理された中国元について詳しくご紹介します。

中国元の概要

中国元の概要

中国元は中華人民共和国で用いられる通貨です。1948年(昭和23年)に共産党の支配下のもと、中国人民銀行が開業され人民元紙幣(現在の中国元)が発行されました。当時は「管理通貨制度」を採用して発足しましたが、時代の変化とともに様々な制度がとられてきました。現在は自国の通貨を複数の国と連動しながらレートを決定する固定相場制度である「通貨バスケット制」が採用されています。

非常に将来性の高い通貨であるといわれており、近年では「変動相場制」への転換に期待が寄せられています。将来的な世界の金融市場における立場は、現在の様な高度経済成長がどこまで続くかによって左右されることでしょう。記号は「¥」、ISO4217では「CNY」で表記されます。現地では「人民幣」と表記され、日本では「人民元」と呼称されることが多いです。

中国元の特徴

中国元の特徴

中国元の大きな特徴としては、対外通貨としての使用はできず、対外決済の際にはアメリカ合衆国ドルや香港ドル、または日本円といった外貨を用いて行なう必要があります。中央銀行である中国人民銀行が中国元のレートを強く管理していることや、ドルベック制度をとっていることから、かつては「1ドル=8.3元」に固定設定されていました。近年では中国の輸出増加と世界経済の低迷といった状況にあわせて、各国より中国元の制度変換を求める声が上がっていますが、中国政府は継続して現状維持の姿勢を取り続けています。しかし2005年(平成17年)に「通貨バスケット制度」を取り入れたことにより、複数の国の通貨に合わせて自国のレートを動かす仕組みを採用しました。それでも、まだまだ政府による厳しい管理体制のもとで値動きが決定されています。また、国内外への持ち込みや持ち出しが制限(限度額は6,000元)されていることにも留意が必要です。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

中国元につきましては、中国政府の厳しい管理下においてレートが決定されるため、この体制が続く間は大幅な値動きが発生するといったことは考えにくいです。前述の「通貨バスケット制度」による値動きに関しましても、レートを変動する基準となる「主要な貿易国」や、「経済的に深い繋がりを持つ国」の内容は明らかにされていないため、予想をたてることが非常に困難だといえます。

取引のメリット

取引のメリット

継続して高度な経済成長を続ける中国元を扱うことにメリットを見出し、現在から中国に投資する投資家は多いです。中でも投資信託を通じて中国株を購入することで、将来を見越した取引を行なっている企業や個人投資家も度々見受けられます。

将来的には日本円をしのぐ程の力を持つ可能性があるといわれる中国元。そのためには政府による管理を緩和し、世界の金融市場に反応した適正な為替レートを樹立するといったことが課題として挙げられています。

取引のデメリット

取引のデメリット

現在のような高度な経済成長がいつまで続くかという疑問視の声が、多くの投資家から寄せられています。また、中国政府が中国元の持ち出しを厳しく規制していることから、外貨預金を行なうには中国へ出向いて、銀行口座を作る以外に事実上は不可能だということもデメリットとして挙げられます。

世界の通貨 南アフリカ共和国 ランド

金の産出量世界1位を誇り、鉱物資源に恵まれた資源大国である南アフリカ共和国(以下南アフリカ)。政府の金融政策により非常に高い金利水準を保ち、「資源国通貨」の代表格として多くの個人投資家の間で人気があります。また、経済成長も著しく、新興国の人気通貨として世界の金融市場で確固たる地位を築きつつあります。ここでは、豊富な資源と政策金利によって注目を集める、南アフリカランドについて詳しくご紹介します。

南アフリカランドの概要

南アフリカランドの概要

南アフリカランドは南アフリカ共和国で用いられている通貨です。かつて南アフリカランドは「金融ランド」と「商業ランド」という二重通貨制度を採用していました。金融ランドは南アフリカの非居住者が保有する証券や、投資における売却や償還の手段として適用されており、商業ランドは「管理通貨制度」のもと、国内の取引に用いられていました、その後1995年(平成7年)に金融ランドの廃止に伴い、現在の新ランドに統一される運びとなりました。記号は「R」、ISO4217では「ZAR」で表記されます。

南アフリカランドの特徴

南アフリカランドの特徴

南アフリカランドの特徴は金やダイヤモンド、プラチナといった資源も埋蔵量が世界でトップクラスの「資源大国」であることと、国外からの投資を引き付けるために行なわれる「高金利政策」の2点が挙げられます。

資源通貨である一面としましては、資源の市場価格との高い連動を持つことが特徴です。当然、資源価格が上昇すれば南アフリカランドの値は上昇し、資源価格が下落すれば南アフリカランドの価格も下落します。こういった連動性は、取引を行なう時点でどのような動きをしているのかよく把握しておく必要があります。

政府が高金利政策を行なうのは、国外からの投資による経済成長を促す要因と、南アフリカが経常収支の赤字を抱えていることが背景にあります。

上昇と下降の要因

上昇と下降の要因

南アフリカランドが値動きをみせる大きな要因は、前述した通り資源の市場価格の動向に注目する必要があります。また、他のメジャーな通貨と比べると流動性が低いということにも留意が必要です。世界の市場の動きに急な反応をみせ、予想外の値動きを起こす可能性も十分に予想されています。はっきりとした値動きの予測がつきやすい通貨ではありませんので、南アフリカランドを主軸として取引を行なうには注意が必要です。国内外の情勢をよく見極めて、リスクヘッジを押さえつつ余裕のある取引を行なうことを心掛けましょう。

取引のメリット

取引のメリット

新興国グループの一員として大きな成長が見込まれている南アフリカは、南アフリカランドの持つ「資源大国」、「高金利政策」という要因もあって世界中の投資家より大きな注目を集めています。南アフリカ自体が、アフリカの中でも非常に豊かな国であるといことが、取引を行なう上で大きなメリットだといえるでしょう。

取引のデメリット

取引のデメリット

値動きが激しいという要因のひとつに、地政学的なリスクも挙げられます。インフレ問題や人種問題、鉱山会社のストライキなどが原因で、一時的な下落に陥る可能性があることが指摘されています。こういったリスクを避けるためにも、国内情勢にはしっかりと注意を寄せておくことが得策でしょう。