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証券会社と外貨MMF

外資MMF(MMFはMoney Market Fundの略)は、主に米ドルなどの外貨で運用される投資信託のひとつ。証券会社などで取り扱われており、短期の国債や地方債、安全性の高い社債などを投資対象にしています。円から外貨、外貨から円に交換するための為替手数料はかかりますが、売買手数料は無料で、積立にも対応。少額から取引ができるため、初心者にも人気のある投資商品です。ただし、為替相場は様々な要因で変動する「為替リスク」があることには注意しなくてはなりません。
こちらでは外資MMFの仕組みをはじめ、メリットやリスク、外資MMFに適した証券会社の選び方を説明。その他にも外資MMFをはじめる前に知っておくと便利な基礎知識をご紹介します。

外貨MMFとは何か

外貨MMFは、日本で売買できる外貨商品のひとつです。投資初心者でも始めやすい比較的安全な商品といわれ、外貨投資の入門的商品といえます。

外貨MMFとは

外貨MMFとは

外貨MMFは、正式には「外貨建てマネー・マーケット・ファンド」といいます。日本国内でドルやユーロなどの外貨を利用して取引を行なう投資商品の一種です。

MMFとは『Money Market Fund』の略で、公社債を中心に投資する投資信託のひとつとして扱われています。

外貨MMFは、安全性の高い国債や優良企業の社債が投資対象となっており、元本割れのリスクが極めて低い商品という強みがあります。元本割れとは、債券や投資信託などの価格が、投資金額を下回ることをいいます。つまり、他の外貨金融商品と比べても非常に安全に、安定した利回りを得られる外貨運用とされ、人気を集めています。

しかし、しっかり理解をしておきたいのが、必ず安全が保証されている訳ではないということ。為替の状況によって、外貨に替えたときよりも円安になった場合、円に戻したときに元本割れしてしまうこともあるため、十分に注意しなければいけません。

外貨MMFの歴史

外貨MMFの歴史

そもそも、MMFは1971年(昭和46年)にアメリカのブルース・ベントとハリー・ブラウンが、顧客を呼び寄せるために設立した証券会社『リザーブ・ファンド』がサービスを開始したことが始まりです。それまで、公社債などの債権への投資という方法はありましたが、購入単位が大きいため、小口しか投資できず、個人投資家には扱えない商品でした。

しかし、リザーブ・ファンドがMMFを開始したことで、公社債などの大口の金融商品への間接投資ができるようになり、あっという間に投資家の間で人気を集めるようになりました。その後、1973年(昭和48年)のオイルショックによる銀行預金の価値の低下やMMFで運用した資金をそのまま株式などの購入にあてられるようになったこと、小切手の振出による当座預金の機能を有するようになったことなどから、MMFが急速に浸透したといわれています。

外貨MMFは初心者にもおすすめ

外貨MMFは初心者にもおすすめ

外貨MMFは、株式投資やFXのように短期売買で為替差益を狙って勝負をする商品ではなく、じっくり保有して中長期的な投資スタイルで運用していく人に向いた商品です。投資は一般的にハイリスク・ハイリターンといわれていますが、外貨MMFは投資対象が安定していることから、預金感覚で投資することができ、数ある投資商品の中でも比較的リスクが低いといわれています。

しかし、いくら安全な投資信託といっても元金保証はされていないこと、他の外貨商品と同じく為替リスクは覚悟しなければいけないことなど、注意点があります。ただ、危ないと思ったらすぐに解約が可能。投資を行なった翌日以降、休日以外であればいつでも解約ができます。解約手数料もありません。

また、最低1,000円程度といった少額の資金で始められるため、自分のできる範囲で気軽に始めることができます。手数料も、基本的には為替手数料以外かかりません。

こういった理由からも、外貨MMFは投資初心者の方におすすめの投資方法として紹介されることが多いです。

外貨MMFの仕組み

外貨MMFは、為替差益と分配金を利用して利益を得る投資方法です。短期間で利益を上げるよりも、高い利回りを利用して、安全に長期に渡って資産を増やす投資に向いています。

為替差益で利益を出す

為替差益で利益を出す

為替差益とは、為替相場の変動により生じた利益のことをいいます。例えば、米ドルを1ドル100円で購入したあと、為替相場が1ドル120円となった場合、購入したドルを売ることで1ドルにつき為替差である20円分が利益になります。この利益が為替差益です。

この為替差益で利益を得ることを考えた場合、為替手数料がいくらかかるのかが重要になります。為替手数料とは、外貨MMFを売買する際にかかるコストのこと。つまり、為替手数料が安いほうが、為替差益で得る利益の目減りを防ぎます。

外貨MMFは、為替差益が非課税である点も大きなポイントです。また、外貨MMFには運用期間に満期がないため、長期保有ができます。例えば外貨預金の場合、為替差益は課税対象であり、満期もあります。そのため、外貨預金だと、満期時の為替相場が不利な状況であっても、資産が目減りした状況で換金するか、外貨(定期)預金として資産を再運用するか、いずれかを選ぶ必要に迫られます。しかし、外貨MMFであれば満期がないため、有利な為替相場になったときに売ることができます。

分配金で利益を出す

分配金で利益を出す

分配金とは、利回りによる利益、いわゆる利子のことをいいます。外貨MMFは円貨MMFや外貨預金よりも高い利率が期待できるとされています。分配金は運用成績によるため、利率が決まっているわけではありません。証券会社がそれぞれ公開している利回りは、過去の実績から算出したものとなります。

外貨MMFの運用によって得た分配金は毎月末に支払われ、20%の税金が源泉徴収されたあと、残った分が自動的に再投資にあてられます。つまり、分配金は複利運用されていきます。複利運用は短期的な運用ではなく、中長期的な期間で運用することで、大きな効果がみられるでしょう。

外貨MMFは長期運用が向いている

外貨MMFは長期運用が向いている

外貨MMFは、資産を長期的に運用して増やしていく投資スタイルが向いています。その理由は次の点にあります。

為替変動に大きく左右される
外貨MMFは外貨を運用します。そのため、外貨を購入したあとに急激な為替変動によって大きな損失を受ける可能性があります。しかし、長期間運用すれば、有利な為替状況になったときに換金することで利益を得ることができます。
為替手数料で利益が目減りする可能性がある
為替手数料とは、円貨から外貨に、外貨から円貨に換金する時にかかる手数料のことをいいます。外貨MMFの為替手数料は、外貨預金と比べれば安いほうですが、割安というわけではありません。そのため、短期間の運用となると利益が蓄積されず、せっかくの利益が為替手数料で目減りしてしまう可能性があります。
これを防ぐには、長期的に運用して利益を上げていくことが必要です。

証券会社が倒産したらどうなるのか?

証券会社が倒産したらどうなるのか?

証券会社は、2001年(平成13年)4月から、自己資産と投資家の預かり資産を区分して保管するように義務付けられました。これにより、証券会社が破綻しても投資家の資産は補償されるようになりました。これは、銀行の預金保険制度のようなものですが、外貨預金の場合は預金保険制度の対象外となり、一切補償されません。一方、外貨MMFは全額補償となるため、安心して取引が進められます。

外貨MMFのメリットとリスク

外貨MMFは、外貨投資の中でも比較的メリットが多く、安全性の高い商品とされています。しかし、外貨MMFに限らず、すべての投資には必ずリスクがあることを意識しましょう。

外貨MMFのメリット

外貨MMFのメリット
高い利回り
外貨MMFの最大の特徴は、外貨預金などに比べて利回りが高いことが挙げられます。運用成果に応じて分配金を受け取ることができるため、利息のみが収益になる外貨預金よりも利回りが高くなります。
また、毎月末に分配金が元本に再投資されるため、利息が新しい利息を生んでふくらんでいくという「複利効果」も期待できます。
為替手数料が安い
外貨MMFは、円から外貨、外貨から円に替えるときに為替手数料が必要ですが、外貨MMFの手数料は外貨預金に比べると安く設定されているため、利益を生み出しやすくなっています。
為替差益が非課税
外貨MMFでは、分配金は利子所得という所得の分類に含まれ、20%の税金がかかりますが、為替差益には税金がかかりません。外貨MMFの利益の大部分を占める為替差益が非課税であるということは、とても大きなメリットといえるでしょう。
ただし、これは円から直接外貨MMFに投資した場合のみです。一部の証券会社や銀行では、円を外貨に換金してから外貨MMFに投資する方法をとっているところがあります。この場合、解約時に外貨から円に換えると、為替差益が雑所得として課税されてしまいます。
少額投資が可能
外貨MMFは、少額でも取引が可能です。証券会社や銀行などによっても異なりますが、取引を開始するための最低金額が10ドル(1,000円前後)からのところが多く、資金が少なくても投資を始めることができます。
いつでも解約自由
外貨MMFには満期がないため、投資した資産は普通預金のようにいつでも取引が可能で、いつでも解約することができます。解約手数料もかかりません(解約時に円に換金するための為替手数料は必要)。
いつでも簡単に解約ができて流動性が高いということは、為替変動による資産の目減りを避けたり、為替差益から利益を得たりする際に、有利に働きます。

外貨MMFのデメリット

外貨MMFのデメリット

外貨MMFのデメリットは、分配金を外貨で受け取れないこと。外貨MMFは投資商品であり、外貨そのものを購入しているわけではありません。そのため、分配金を受け取る際は円に換金する必要があります。換金の際には為替手数料がかかってしまうため、多少のコストが必要となります。

外貨MMFのリスク

外貨MMFのリスク
価格変動リスク
外貨MMFは、投資した商品の価格が変動します。他の外貨投資に比べると、価格変動リスクが少ないとされていますが、元本保証がなく、場合によっては元本割れする可能性は否めません。価格変動リスクについては、すべての投資商品に共通することで、投資には必ずつきまとうリスクといえます。
為替変動リスク
為替変動リスクとは、外貨商品に限った金融リスクで、外貨MMFも他の外貨商品と同じように、常に為替変動リスクを負っています。為替は日々変動するため、外貨の価値はその日によって異なります。特に急激な為替変動には注意しましょう。
例えば、購入時より円が急激に下落=円高になってしまった場合、為替変動により大きな損失を受けてしまうことがあります。そのため、為替変動リスクを最小限にとどめるには、円高が底値である状態で投資することがポイントとなります。

外貨MMFの積み立て投資

外貨MMFは少額から購入することができるというメリットがあります。そのため、毎月こつこつと少しずつ投資していく「積み立て投資」が可能です。ここでは、外貨投資の積み立て投資の方法やそのメリットをご紹介します。

積み立て投資のメリット

積み立て投資のメリット

例えば毎月1万円分を貯金するような感覚で、決まった金額を外貨MMFに積み立て投資をしてみるとどうなるでしょうか。毎月決まった金額を投資するとなると、為替レートが変動するため、外貨を多く購入できることもあれば、少ない場合もあります。為替レートが安いと思うときに投資することができれば良いですが、相場を読むことは簡単ではありません。また、安いと思って買ったとしても、為替レートの底値でないときもあります。

しかし、積み立て投資で毎月決まった金額分を購入すると、底値で買う為替レ―トほど安く買えるということはありませんが、為替レートの平均よりも安く購入することができます。その方法を「ドルコスト平均法」といいます。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法は、外貨MMFで長期投資を行なう場合、初心者にも安心の投資方法として挙げられます。ドルコスト平均法とは、値動きのある金融商品を一定の金額で継続して買い付けていき、価格変動リスクを分散する投資方法のことをいいます。一定の金額で継続的に商品を購入することにより、定期的に一定の数量ずつ購入するよりも有利な取得価格に分散をすることができます。価格が高いときには購入できる商品の数量が少なくなり、安いときには多くなります。つまり、取得額が平均的に分散されるという仕組みです。

例えば、毎月1万円ずつドルを購入するとします。為替は常に変動しているので、そのとき1ドル100円で購入できたドルが、翌月には1ドル110円に値上がりしていることもあります。翌々月には1ドル90円になるかもしれません。ドル円相場は大体80円台~120円台くらいの範囲で動いているので、このまま継続して買い付けていくと、最終的に平均相場よりも安くドルを購入できるというわけです。

この方法を使った場合、底値を拾ったハイリターンは望めませんが、天井値を拾って大損をしてしまうリスクは少なくなります。もちろん、為替が円高に大きく動いてしまうと、ドルコスト平均法でも損をする可能性はありますが、毎日の為替相場の動きに一喜一憂するより、毎月定額で購入した方がリスクも少なく、精神面でのストレスも軽減できそうです。

外貨MMFは積み立て投資に向いている

外貨MMFは積み立て投資に向いている

外貨MMFは、ドルコスト平均法を使った積み立て投資に向いています。その理由は次のことが挙げられます。

  • 1,000円~1万円程度といった少額投資が可能
  • 為替レートという変動しやすい商品の高値掴みリスクが大幅に低くなる
  • 複数の通貨に分散投資しやすい
  • 円ベースでの投資が容易

積み立て投資は、外貨MMFを取り扱っている証券会社であれば、ほとんどのところで対応しています。ドルコスト平均法は、一度に大きな利益を得ることは難しいですが、堅実に資産を増やすための手法のひとつとして考えてみるのも良いでしょう。

外貨MMFと外貨預金の違い

外貨MMFとよく比較される投資方法のひとつに、外貨預金があります。外貨MMFと外貨預金は同じ外貨投資ですが、それぞれ投資方法は根本的に異なっています。外貨預金とは、元金や利息がどちらも外貨建ての預金のことで、基本的な仕組みは円預金と同じです。一方、外貨MMFは外国で設定され、日本に持ち込まれて販売される外国投資信託に属します。外貨MMFを検討する際は、外貨預金との違いをしっかり把握しておくと良いでしょう。

外貨預金とは?

外貨預金とは?

外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなどの外国通貨に換金して外貨で預金することをいいます。基本的には円預金と同じで、普通預金と定期預金があり、預けたお金には一定の利息が付きます。普通預金はいつでも入出金が自由。定期預金は原則として満期日までは、お金の引き出しや解約ができません。

近年注目を集めている投資方法のひとつで、日本円で外貨を購入して為替レートの変動によって差益を得ることができます。特に現在、日本は低金利が続いているため、少しでも金利の高い外貨預金が注目されているようです。しかし、景気や情勢によっては外貨預金で損失が出る場合もあるため、円預金よりもリスクが生じるということを理解しておく必要があります。

外貨MMFと外貨預金を比較

外貨MMFと外貨預金を比較

外貨MMFと外貨預金にはどのような違いがあるのか、いくつかの点に注目して比較してみましょう。

為替手数料と利回り

為替手数料と利回り

外貨預金と外貨MMFは、どちらも為替手数料と利回りを加味することで、実際の利益が算出されます。そのため、為替手数料の安さと金利の高さが、投資商品を選ぶための大きなポイントになります。

取扱機関によって異なりますが、一般的に外貨MMFの為替手数料は外貨預金よりも安く設定されている場合が多いです。また、金利についても、外貨MMFの方が外貨預金よりも少しだけ高い場合が多いです。

元本保証の有無

元本保証の有無

外貨預金は外貨ベースで元本保証されます。しかし、為替の変動があれば、外貨預金の元本保証は外貨ベースなので、円ベースで見ると元本割れになる場合もあります。

一方、外貨MMFは元本保証がありません。しかし、外貨MMFの過去の運用実績を見ても外貨ベースで元本割れしたことは一度もありません。外貨預金と比較しても、元本割れのリスクは小さいといえそうです。

倒産時の資産管理

倒産時の資産管理

外貨MMFの資産はすべて証券会社のものと分別管理されているため、もし証券会社が倒産した場合でも資産は保護されます。一方、外貨預金では、もし預金をしている銀行が破綻した場合、資産は保護されません。また、日本国内では金融機関が破綻した際に1人1,000万円まで元本とその利息が保護されるという「ペイオフ制度」がありますが、外貨預金はペイオフ対象外となっています。

流動性

流動性

いつでも自由に換金できるかどうかは、為替差益を狙った取引をする際に重要になります。外貨預金の場合、普通預金であればすぐに換金できますが、金利の高い定期預金は満期日まで引き出すことができません。解約は可能ですが、解約手数料がかかってしまいます。

一方、外貨MMFは、自分の好きなタイミングで換金ができ、為替差益を狙いやすいというメリットがあります。

利益に対する課税対象

利益に対する課税対象

外貨預金は、利回りの利息だけでなく、為替差益も雑所得として扱われ、課税の対象となります。しかし、外貨MMFは、為替差益に対しては非課税のため、資産が目減りすることはありません。

外貨MMFの進め方 ①証券会社の選び方

外貨MMF投資は、証券会社と一部銀行で取り扱っています。証券会社の特徴は、為替手数料や取り扱い通貨の種類などにおいて大きな違いがあります。ここでは、外貨MMFに適した証券会社を選ぶポイントを紹介します。

外貨MMFに適した証券会社を選ぶポイント

外貨MMFに適した証券会社を選ぶポイント

外貨MMFは様々な証券会社で購入することができます。証券会社の選び方は人それぞれですが、次のようなポイントに注目して選ぶと良いでしょう。中でも、取り扱い通貨の種類の豊富さと、為替手数料の安さの2つは特にチェックしておきたいポイントです。

取り扱い通貨の種類

取り扱い通貨の種類

外貨MMFの通貨には米ドルやユーロをはじめ、豪ドル(オーストラリアドル)、加ドル(カナダドル)、NZドル(ニュージーランドドル)など様々な種類がありますが、取り扱い通貨はそれぞれの証券会社によって異なります。

米ドルやユーロといったメジャーな通貨はほとんどの証券会社が取り扱っていますが、イギリスポンドや南アフリカランドなどを扱っているのは一部の証券会社に限られます。

最初から通貨をどれにするか決めている場合は別ですが、徐々に複数の通貨に手を広げていくことを考えるとラインアップは豊富な方が為替投資としての幅も広がります。投資資金をひとつの通貨に集中せず、リスクの異なる様々な通貨に分散して運用することで、資産全体のリスクを低く抑えることを期待する「通貨分散」にもつながります。

為替手数料

為替手数料

外貨MMFは、円から外貨、外貨から円へ交換するたびに為替手数料が発生します。為替手数料は証券会社が独自に設定しているので、比較すると同じ米ドルでもそれぞれかかってくるコストが異なる場合があります。まずは、自分が投資したい通貨を基準に、証券会社を比較してみると良いでしょう。一般的に、大手証券会社の為替手数料はネット証券会社に比べて高く設定されています。

取引単位

取引単位

外貨MMFの取引単位は各証券会社によって異なります。一般的には10,000円以上、1円単位というところが多いですが、1,000円程度から始められるところもあります。これから外貨MMFを始めるという方は、投資の感覚を身に付けるためにも、まずは少額投資で行なえる会社を選ぶと安心でしょう。

サポート体制

サポート体制

取引画面を操作するには、投資の知識がない状態だと慣れるまでにかなりの時間がかかってしまいます。そういった場合でも、サポート体制が充実した証券会社であれば、スムーズに進めることができるでしょう。

証券会社のサポート内容としては、例えば、質問のメールに対してすばやく回答してくれる、取引でトラブルがあった場合に窓口でしっかり対応してくれる、初心者にとって知りたい情報が充実している、コールセンターのオペレーターがユーザーの操作を分かりやすくサポートしてくれる、などが挙げられます。

このようにサポート体制がしっかりしている証券会社を選ぶことは、トラブルが起こりやすい初心者にとってはとても重要。通貨の種類や為替手数料などに加えて、サポート体制もチェックしておくことをおすすめします。

また、サポートがしっかりしている証券会社を選ぶことは、信頼できる証券会社を選ぶことにもなります。

外貨MMFの進め方 ②証券総合口座を開設

外貨MMF は投資信託の一種であるため、主に証券会社で取り扱われています。個人の投資家が外貨MMFを証券会社で購入する際には、証券総合口座の開設が必要です。開設すると、すべての取り引きがひとつの口座でできます。投資家が預けた資金は自動的にMRF(マネー・リザーブ・ファンド)で運用されます。

証券総合口座とは?

証券総合口座とは?

証券総合口座とは、証券取引における売買代金の受け渡しなどができる口座です。以前は、売買ごとに証券会社への送金・証券会社からの振り込みが必要でしたが、1997年(平成9年)の金融ビッグバン以降は証券総合口座が活用されています。

MRFとは?

証券総合口座では、入金した資金はMRF(マネー・リザーブ・ファンド)という安全性が高い債券(国債、地方債、公社債など)の運用に投資されます。そのため普通預金に預けるよりも少し高めの利子が付きます。元本保証ではありませんが、現在まで元本割れしたことはありません。MRFを購入したくない場合は、証券口座の開設時に申請することができます。もちろん、資金はいつでも手数料なしで引き出すことが可能です。

証券総合口座でできること

証券総合口座のサービスは証券会社によって違いますが、株式や債券の購入・売却代金の受け払いに対応する他にも、様々な機能を持っていることがほとんどです。

公共料金の引き落とし、給与の振込みなどの機能を持っている以外にも、金融機関のATMやCDで入出金ができるキャッシュカードの発行、クレジットカード代金の引き落とし、取り引きに応じたポイントサービスが付くものもあります。

証券総合口座の仕組み

証券総合口座の仕組み

証券総合口座の開設、入金から取り引き、出金、取引報告書の郵送までの仕組みをご紹介します。

証券総合口座を開設

口座開設資料を請求すると、資料が郵送されてきます。必要事項を記入、押印して本人確認書類と返送すれば口座が開設されます。資料請求の方法は、電話やFAX、オンラインなどがあります。オンラインでの申し込みの場合は、本人確認書類はアップロードにより提出できます。

入金
審査が終わり口座開設が完了すると、証券会社から口座番号や暗証番号、オンラインの場合はIDやパスワードが記載された書類が届きます。口座に投資資金を振り込めば、いよいよ取り引きが開始できます。入金は銀行窓口やATMからの振り込みの他、インターネットバイキングでパソコンや携帯電話から入金することもできます。
有価証券の売買
外貨MMFの購入代金や売却代金は、自動的にMRFが解約されて充当されます。また、売却代金や金利・分配金などで入金があった場合は自動的にMRFを買い付けます。
出金
出金する場合は、自動的にMRFが解約されます。解約時の手数料はありません。
分配金
外貨MMFは運用の実績に応じて、分配金を口座で受け取ることが可能です。また、分配金は毎日計算され、毎月末に自動的に再投資されるため、複利効果も期待できます。
取引報告書が届く
取引報告書(取引残高報告書)が、定期的に郵送されてきます。また、インターネットの口座管理画面でも確認できます。

外貨MMFの口座開設にかかる時間

外貨MMFの口座開設にかかる時間

外貨MMFは、口座を開設するまでに、通常の証券会社ではおよそ2~3週間の時間がかかります。外貨MMFを買い付けするには外国証券取引口座と累積投資口座の開設が必要になります。その他にも書類のやり取りや書類の審査もあるため、どうしても時間がかかってしまいます。しかし、一部では1週間程度で口座を開設できるところもあります。急を要する場合は、取引条件をしっかり確認して問題なければ利用するのも良いでしょう。

外貨MMFの進め方 ③外貨MMFの購入

外貨MMFを購入するには、まず外貨MMFを取り扱う証券会社に口座を開設します。次にその口座に入金し、どの外貨建てMMFにするかを選んで注文、という流れになります。

外貨MMFの購入場所

外貨MMFの購入場所

外貨MMFは、証券会社と一部の銀行で購入することができます。外貨MMFの取り扱いは、大手証券会社はもちろん、最近ではネット証券でも扱われていることが多いです。為替手数料などを考えると、ネット証券を利用するのが良いかもしれません。取引時の為替手数料が安い、口座の維持費がかからない、などのメリットが多くあります。

外貨MMFの購入時間

外貨MMFの購入時間

外貨MMFが購入できる時間、いわゆる取引できる時間帯は各証券会社によって異なりますが、注文が当日分として受理される時間帯は大体午前8時から午後3時ごろまでのところが多いです。それを過ぎると予約注文扱いとなり、実際に処理されるのは翌営業日。ネット証券の場合、注文は24時間いつでも可能ですが、注文する時間帯によっては反映が翌日扱いになることがあります。また、為替レートが決まる時間帯も各証券会社で異なります。注文は証券会社の窓口の他、電話やインターネットでも可能です。

通貨選びのポイント

通貨選びのポイント

投資対象としての通貨を選ぶ際、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドルあたりが候補になるでしょう。円預金で預けていても金利がほとんど付かないから、という理由で外為投資を始める方は、豪ドルやNZドルといった比較的金利の高い通貨を選ぶことが多いようです。南アフリカランドも金利が高く、最近注目されている通貨です。

外貨MMFに必要な経費

外貨MMFに必要な経費

外貨MMFでかかる費用は、為替手数料と、分配金に課税される税金20%です(一部の証券会社では為替差益にも課税される場合があります)。この他に追加費用として徴収されることはありません。

またネット証券の場合、口座の管理費用なども無料。外貨MMFでは、為替手数料が実質必要な費用ということになります。

証券会社を使い分けよう

証券会社を使い分けよう

外貨MMFは、米ドルやユーロをはじめ、英ポンド、豪ドル、NZドル、加ドル、南アフリカランドなどが挙げられますが、証券会社によっては一部取り扱いのない通貨もあります。幅広く投資したい場合は、通貨のラインアップが多い証券会社を選ぶと良いでしょう。

外貨MMFは為替手数料がかかるため、手数料が安い方が利益を生み出しやすくなります。取り扱い通貨のラインアップだけでなく、それぞれの為替手数料も比較することをおすすめします。為替手数料はそれぞれの証券会社で異なるため、ひとつの証券会社だけにこだわらず、通貨ごとに証券会社を変えて購入するという方法もあります。

外貨MMFの目論見書

外貨MMFの目論見書

外貨MMFを購入する際は目論見書を見ましょう。目論見書とは、個別ファンドのディスクロージャー(情報開示)資料で、そのファンドの内容が詳しく記載されています。

目論見書の概要には、そのファンドの投資対象や買い付けの単位、ファンドの格付けなど、そのファンドの仕組みがコンパクトにまとめられています。概要を読めば自然とそのファンドの内容が一通り理解できるため、一度は目を通しておくと良いでしょう。

外貨MMFを購入するための事前準備

外貨MMFを購入するための事前準備

外貨MMFを今すぐじゃなくてもそのうち買いたい、タイミングを見計らって買いたいという方は、事前に準備だけはやっておくと良いでしょう。例えば、口座を開設しておけば、円高など買いたいタイミングが急に訪れたとき、すぐに購入することができます。買いたいと思ってから口座開設して手続きなどしていたら数日かかり、入金するころにはかなり遅れをとってしまいます。タイミングを逃さないためにも、普段から外貨MMFについて調べておき、ネット証券などをチェックしておくことをおすすめします。

外貨MMFの進め方 ④外貨MMFの換金と解約

外貨MMFの換金は、証券会社の窓口で直接解約の申し込みを行なうか、あるいはインターネットや電話でも行なうことができます。ここでは、換金を行なう際に注意したい点や解約方法について見ていきましょう。

外貨MMFの換金の手続き

外貨MMFの換金の手続き

外貨MMFを換金する際は次のことに注意しましょう。

締め切り時間
換金のための解約は、購入のときと同様に受付締め切り時間があります。解約時の為替レートは、取引時間によっては、翌日扱いになり、期待した為替レートが適用されないという可能性も出てきます。解約のタイミングは事前にしっかり確認しておきましょう。
解約手続きの翌営業日
外貨MMFの解約を申し込むと、通常は翌営業日に換金され、現金の支払いを受けることができます。しかし、この場合の翌営業日というのは証券会社の営業日であり、ファンドを管理・運用している国での営業日です。つまり、運用している国の休日にあたった場合は、換金が行なえないということもありますので、事前に証券会社に確認しましょう。

外貨MMFの手数料について

外貨MMFの手数料について
解約手数料が無料
外貨MMFは、解約する際の手数料が無料です。証券会社の営業日内で、外貨MMF購入後の翌日以降であれば、いつでも解約することができます。
円貨に換金する為替手数料がかかる
外貨MMFを解約し、円貨に換金する際には、各証券会社が設定する為替手数料がかかります。これは外貨MMFに限らず、外貨投資全般にいえます。外貨の種類によって手数料は異なりますが、大体20銭~70銭くらいが相場のようです。
管理報酬
外貨MMFの保有期間中は、管理報酬等の費用がかかります。管理報酬とは、投資信託の信託手数料のように毎年支払う手数料です。資産を管理・運用してもらっていることに対する報酬で、保有している外貨によって異なりますが、1年間で純資産の1%前後というのが相場のようです。

外貨MMFの利子(分配金)

外貨MMFの利子(分配金)

外貨MMFの利子(分配金)は、実績によって変動するため、決まった利率はありません。毎日、夕方にその日の決算作業を行なわれ、その日に生じた収益や損失を計算して分配額が決められます。利子は毎月末に支払われ、源泉徴収によって20%(所得税の15%と住民税の5%)の税金が引かれたあと、自動的に再投資される仕組みになっています。 つまり、分配益を得ようとすると、一部解約をして運用益を得るということになります。

外貨MMFの為替レート

外貨MMFの為替レート

為替レートとは、円を外貨に替えるときと外貨から円に戻すときに基準になる円と外貨の交換比率のことをいいます。外貨MMFの為替レートは、各金融機関によって異なります。為替レートは外貨預金のTTS(Telegraphic Transfer Selling rate、顧客電信売相場ともいい、円を外貨に替えるときの相場)とTTB(Telegraphic Transfer Buying rate、対顧客電信買相場ともいい、外貨から円に替えるときの相場)を元にして、各金融機関が定めています。

外貨MMFの為替レートは、外貨預金で適用される為替レートよりも手数料が安くなるよう、外貨預金のTTSとTTBの差の半分ぐらいに定めている金融機関が多いです。

外貨MMFの投資方法

外貨MMFの投資方法

外貨MMFには、短期間で売り買いするデイトレードと、長期的に投資を行なう長期投資法の2つの方法があります。デイトレードの場合、数秒で変化する為替の値動きを常にチェックする必要があり、1日の取引回数も多くなります。デイトレードは細かく利益を積み重ねていく方法なので、長期投資に比べて大きな利益を上げやすいですが、その分リスクも高くなります。外貨MMF初心者の方は、まずは長期投資からゆっくり始めることをおすすめします。

外貨MMFの進め方 ⑤外貨MMFに関する税金

投資で得た利益には一定の税金がかかります。これは外貨MMFに限ったことではありません。外貨MMFの利益は大きく2種類に分けられます。ひとつは外貨MMFの運用実績によって、毎月支払われる分配金(利息)。もうひとつは外貨MMFの売買によって得られる『為替差益』です。この2つの収益は、課税方法が異なるため注意して下さい。

分配金にかかる税金

分配金にかかる税金

外貨MMFは運用の結果によって、投資家に分配金が支払われます。この分配金には20%(2013年1月1日~2037年12月31日まで、復興特別所得税の対象となり、20.315%へ変更されます)の源泉分離課税が課せられます。源泉分離課税とは、他の所得とまったく分離して課税する制度のことで、所得を支払う側が支払いの際に一定の税率で所得税を源泉徴収し、それだけで納税が完結するというものです。

外貨MMFで支払われる分配金は、証券会社からすでに源泉徴収されているため、確定申告する必要はありません。

為替差益にかかる税金

為替差益にかかる税金

為替差益とは、為替レートの変動によって得られる利益のことをいいます。例えば、1ドル=100円で買ったドルを、1ドル=110円のときに売ると、為替の差分として1ドルにつき10円の利益が生じることになります。この為替差益には、外貨預金やFXの場合、「雑所得」といった形で税金がかかり、収益が増えれば増えるほど高い税金を支払わなければなりません。

一方、外貨MMFは投資信託の中でも「外国籍の公社債投資信託」という区分で、為替差益については非課税となるのが大きな特徴です。つまり、いくら稼いでも為替差益に対する税金を払う必要がないため、他の外貨投資より有利といえます。

為替差益が非課税の理由

為替差益が非課税の理由

外貨MMFは外国籍の公社債投資信託です。「外国籍の投資信託」とは、日本以外の国の法律に基づいた投資信託のこと。また、「公社債投資信託」とは、株式を組み入れず債券を中心に運用する投資信託のことです。公社債投資信託は、元本を変動させないことを目的とせず、利益が発生しないことを前提としているため、為替差益は非課税となっています。

しかし、証券会社によっては、為替差益が雑所得として課税対象となることがあるので注意が必要です。例えば、外貨MMFを購入する際に、 円貨を外貨へ換金、外貨MMFを購入、外貨で受け取り、といった手順になっている場合が該当します。

雑所得と確定申告

雑所得と確定申告

外貨MMFの為替差益には課税されませんが、FXや外貨預金の場合、為替差益は雑所得として税金がかかってしまいます。この雑所得とは、所得税における課税所得の区分のひとつです。利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得及び一時所得のいずれにも該当しない所得のことをいいます。

雑所得の課税は、年末調整の有無が関係します。主婦や自営業者の方など年末調整をしていない場合、必ず確定申告が必要です。一方、サラリーマンなど給与所得があり年末調整をしている場合、給与所得者の1年間の雑所得の所得金額(収入から必要経費を差し引いたもの)が20万円以下であれば、確定申告は不要です。

ただし、年収が2,000万円を超えるなど確定申告の義務がある場合は、確定申告が必要となります。つまり雑所得も課税対象となるので注意して下さい。