証券会社情報
札幌証券取引所とは?
札幌証券取引所は、北海道札幌市中央区南一条にある金融商品取引所です。上場しているのは、地元にある北海道の企業が中心で、略称は「札証(さっしょう)」です。東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所を「三大証券取引所」と呼ぶのに対し、札幌証券取引所、福岡証券取引所は「地方証券取引所」と呼ばれます。
札幌証券取引所の概要

札幌証券取引所は、本則市場と新興企業向け市場のアンビシャスがあります。それぞれ、上場基準が異なります。
株券などの取引時間は、前場が9時~11時30分、後場が12時30分~15時30分です。
本則市場
上場会社数は58社、うち単独上場は10社(2013年6月末現在)です。
上場するには、さまざまな審査基準があります。上場時見込みの株主数は300人以上、上場時の時価総額は10億円以上、事業継続年数は3年以上、純資産額(連結)3億円以上、経常利益額(連結)は最近1年間の総額が5,000万円以上などです。
単独上場の企業は、北弘電社、北海電気工事、日糧製パン、北の達人コーポレーション、ロジネットジャパン、北海道中央バス、ほくやく・竹山ホールディングス、クワザワ、中道リース、キャリアバンクの10社(2013年6月末現在)です。
アンビシャス
上場会社数は単独上場が6社(2013年(平成25年)6月末現在)です。近い将来の本則市場へのステップアップを視野に入れた企業が上場する中小・中堅企業向けの育成市場として2000年(平成12年)に開設しました。対象は北海道に関連ある企業で、上場株式数などに基準はありません。上場時見込みの株主数が100人、上場時の純資産1億円以上、事業を継続して1年以上行っていることなどが求められています。
札幌証券取引所の歴史

札幌証券取引所は1949年(昭和24年)に設立し、翌年から会員17社で取り引きを開始しました。札幌証券取引所の設立から現在までをご紹介します。
- 1949年(昭和24年)12月、札幌証券取引所開設
- 1950年(昭和25年)4月、取り引きを開始
- 2000年(平成12年)4月、新興市場アンビシャスを開設
- 2000年(平成12年)8月、札幌証券取引所単独上場銘柄の場立制度を廃止。システム売買を開始
- 2002年(平成14年)4月、特定正会員制度を創設。2013年(平成25年)6月末現在、会員証券会社数は20社
地方証券取引所とは?

地方証券取引所とは、地方にある証券取引所のことです。かつては京都、神戸、広島、新潟にもありましたが統廃合されたため、現在は札幌証券取引所と福岡証券取引所の2つを指します。流動性が低く、市場規模も縮小傾向にあるため、2つの証券取引所の出来高、売買高のシェアは合計しても全国の1%以下しかないのが現状です。札証の本則も、上場している58社中48社が重複上場で、ほとんどの取り引きが東証で行われています。
そこで札証では、市場を「地元企業を育てるステップアップ」の場として捉え、地域に密着した市場としての役割を強化しています。そのため、上場基準の緩和を図るなど、新興市場のアンビシャスを含めて上場企業を増やすことに力を注いでいます。